私は美術館によく出かけるので、絵画を見る機会は多いのですが、実際に購入したことはありませんでした。
しかし夫と結婚して、びっくりしました。
夫は、絵画を買う人だったからです。
一緒に見に行った画廊などで、ひょいっと購入するのです。
おこずかいで買える金額ですが、それにしても気軽に購入するので、なぜか聞いてみると、不思議そうな顔をされました。
夫にとっては絵画を購入することは、本を買ったりDVDを買ったりするのと同じような感覚だというのです。
そう言われてみれば、夫が購入する絵画は、高くても１万円ぐらい、そしてサイズも決して大きなものではないので、そういわれれば、納得できなくもありません。
しかし、本やDVDは１点ものではありませんが、画廊で買う絵は１点ものが多数です。
作家が、どれだけの思いをこの１枚の絵に込めたでしょう。
それを購入した私たちだけが、楽しんでいるというのは、もったいないような気がしてしまうのです。
我が家には、そのせいかお客様が多くきます。
壁にならぶ絵画たちで、話題はつきません。
人の縁も、結んでくれる絵画たち、多くの人にも絵画販売の魅力を知ってもらいたいです。